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長文を書くのは簡単

株式会社クローバーフィールドの経営理念
著者:高木信尚
公開日:2016/03/06
最終更新日:2018/06/21
カテゴリー:雑記

高木です。おはようございます。

私も含め、技術の仕事をしている者であれば、ドキュメントを書くことは決して少なくありません。
場合によっては、プログラミング言語でコードを書くより、日本語で文章を書く方が多いことでしょう。

ところが、文章を書くことに対して、苦手意識を持つ技術者が多いことも確かです。
普通に考えると、(ある種、外国語のような)プログラミング言語を操るより、母国語である日本語で文章を書く方が簡単だと思うのですが、どうやらそうでもないようです。

子供のころ、学校の宿題などで読書感想文を書く機会があったと思います。
読書感想文も得手不得手があるようで、苦手な人は本当に苦手だったのではないでしょうか?

読書感想文が苦手な理由はいろいろあると思います。
中には、そもそも本を読んでいない人もいたりして、これは苦手とか以前の問題です。

本を読んだけれども感想文が書けない典型的な理由は、そもそも感想がないからです。
感想がないのに、原稿用紙数枚分も文章を書くのは苦痛ですよね。

では、本を読んだのになぜ感想がないのでしょうか?
それは、そもそもその本に興味がないからではないでしょうか?
お仕着せの課題図書を読まされて、形だけ目で追ってみたところで感想は出てきません。

仕事で書くドキュメントも似たようなところがあって、興味がない状況では、なかなか文章は書けません。
もちろん、ドキュメントの種類によっては興味がなくても書けますが、上流工程に行くほどそれは難しくなります。

逆にいえば、興味のある内容であれば、どんなに長い文章でもすらすら書くことができます。
小さいころから慣れ親しんだ日本語で書くのですから、こんな簡単なことはありません。

仕事で文章を書く場合、質より量を求められることも少なくありません。
本当は簡潔にまとめられるものを、顧客の要望に応じてボリュームアップするのはそんなに難しいことではありません。

文章というのは簡潔にまとめる方が難しいのです。
ひとことで済む内容を、補足も含めて延々と書くのは簡単です。
省略可能なことを省略しなければ済むだけの話ですから。

それでもまだ書くことがないのであれば、文章がどうこうではなく、理解が乏しいか、議論が煮詰まっていない可能性があります。
文章を書けないことでそれに気づけたのであれば、しめたものです。

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