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自然では禁止されていないことはすべて起こる。

株式会社クローバーフィールドの経営理念
著者:高木信尚
公開日:2016/02/20
最終更新日:2017/12/27
カテゴリー:雑記
タグ:

高木です。おはようございます。

今回は、物事が起きる可能性について考えてみたいと思います。

大きな事故が起きたときなど、今後同じような事故は起きないのかどうかが問われます。
確かに重要なことなのですが、「可能性がゼロでなければ安心できない」という人たちを見ると、首をかしげざるを得ません。

大学のときの物理の先生がこんな話をしてくれたことがあります。

「みなさんの財布が、誰も何もしていないのに、ある日突然私のポケットに入っている可能性はゼロではない」と。

量子力学のこととかまったく知らない方にとっては、「そんなバカな!」と思うかもしれませんが、その先生の話は事実です。
ただし、可能性がゼロではないからといって、実際に起こるかというと、まずそんなことは考えなくてもいいでしょう。

自分の財布が突然誰かのところに行ってしまう(宇宙の年齢と同じくらいの時間をかけても起こるかどうか分からないぐらい)わずかな可能性より、その不安に精神がやられる可能性の方がずっと高いからです。

今回のタイトルにもあるように、「自然では禁止されていないことはすべて起こる」といわれています。
では禁止されていることとは何かというと、保存則に反することとか、真空中を光より速く移動するとか、有限回の操作で絶対零度を作り出すとかです。

私の母は、高々100g程度のまんじゅうを1個食べただけで「これで1キロ太るわ」といっていましたが、そういう保存則に反することは起こらないのです。
一方で、ちょっと前までは光さえ脱出できないとされていたブラックホールでさえ、蒸発して質量を失うことが現在ではわかっているのです。

大切なのは、可能性があるかどうかではなく、蓋然性があるかどうかです。
突然財布が他人のポケットに入ってしまう可能性はゼロではありませんが、そのような事象が発生する蓋然性はありません。

ここをきっちり抑えておかないと、余計な心配で神経をすり減らすことになってしまいます。

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