在宅プログラマーが外注を使うべき7つの理由
こんにちは、高木です。
今回は久々に在宅プログラマーに関する話題を取り上げます。
在宅プログラマーの話題はかれこれ1年半ぶりぐらいですので、ずいぶん間が空いてしまいました。
在宅プログラマーの方は、仕事をもらう(=自分が外注先になる)ことばかり考えていて、自分が他の在宅プログラマーに仕事を出す(=外注を使う)ことを考えていないケースが多々あります。
けれども、外注を使えばいろいろいいことがあるのです。
今回は在宅プログラマーが他の在宅プログラマーを外注に使うメリットについて書いてみたいと思います。
1. 守備範囲が広がる。
当然のことですが、一人のプロフラマーの守備範囲というのはたかがしれています。
プログラミングの仕事は本当にいろいろな分野がありますので、それを一人で網羅することなんかできないのです。
外注を使えば、自分では対応しきれない分野まで守備範囲に入れることができます。
プログラミングにかぎらず、デザインやハードウェアなども外注を使えば対応することができるようになることでしょう。
2. キャパシティが増える。
これも当然のことですね。
何でもかんでも一人でやろうとすると、本当に規模の小さい仕事しか受注できなくなります。
自分一人でやろうとするすぐに手一杯の状態になってしまって、新たなビジネスチャンスがあってもそれに乗れなくなってしまいます。
そして手が空いたと思ったら、今度は仕事がない状態に陥るのです。
中にはいつも手一杯の状態にしていないと不安が仕方がない人もいるようです。
外注にまかせられる仕事は外注にまかせて、自分自身はある程度余力を残しておくのが一番いい状態だと思います。
3. 同業者の状況が把握できる。
結構これは見落としがちなのですが、重要なメリットだと思います。
同業者がどれぐらいの単価で受注し、どの程度の実力があるのか、それが見えてくるのです。
在宅プログラマーの相場がわかってくるといってもよいでしょう。
世間的な相場が分かったからといって、必ずしもそれに合わせる必要はありません。
自分のほうが明らかに実力が高いならもっと単価を上げてもいいでしょうし、実力的に見劣りするなら別の戦略を考える必要が出てきます。
いずれにしても、まずは情報を収集しないことには始まらないのです。
4. 相談相手ができる。
懇意にしている在宅プログラマーがいると、相談したり相談に乗ったりする相手ができることになります。
単なる情報交換だけでなく、そうした相談を通じて新たな仕事を獲得する機会も出てきます。
大体そういった相談ごとというのは、普段の打合せより、飲み会の席のほうが多いように思います。
誰かが言っていましたが、「飲み会には借金してでも行け」というのは本当にその通りですね。
5. 発注者の立場が理解できる。
世間には、在宅プログラマーに仕事をお願いしたいけれど誰に頼んでいいかわからないという方が大勢います。
・途中で音信不通になったりしないだろうか?
・成果物の品質はどうだろうか?
・親身になって対応してくれるだろうか?
・こちらが素人なのをいいことに、ふっかけてこないだろうか?
といった不安があるのです。
こういったことは、誰でもちょっと考えれば想像はつきます。
けれども、実際に発注者の立場を経験してみないと、それは机上の空論に過ぎないのです。
外注を使うことで実際に発注者の立場になってみれば、そうした発注者の不安や悩みを自分のこととして実感することができます。
発注者の不安や悩みを共感できる在宅プログラマーは、顧客にとって信頼できる取引先になるのです。
6. 在宅プログラマーのブラックリストができる。
先ほど書いたような不安を発注者は抱えています。
在宅プログラマーによっては、まさにその不安が的中するような人もいれば、まったく不安を感じさせない人もいます。
多くの在宅プログラマーを外注として使うことで、具体的に誰がダメで発注すべきなのかが把握できるようになっていきます。
そうした情報を持っているだけで、顧客にとっても同業者にとっても頼りにされるようになります。
7. 下請けスパイラルに陥らない。
在宅プログラマーは、油断をすると下請け仕事ばかりをやることになります。
何かの案件の一部を切り出して、そこだけを持ち帰るといったスタイルです。
現場に常駐、または社員として仕事をしていた先から、そのような形で仕事をもらうのは比較的簡単かもしれません。
けれども、それでは非常に安い単価で下請け仕事ばかりをするスパイラルに陥ってしまいます。
下請け仕事を受注してもいいのですが、そういう仕事は他の在宅プログラマーに下請けに出しましょう。
外注を使う前提であれば、とんでもなく安い単価で受注するような悪癖は続けられなくなります。
あまりにも安い単価で顧客から受注することを続けていると、自分もつらいですが、業界全体に悪影響を与えることにもなってしまいます。
さて、いかだだったでしょうか?
かなり厳しいことも書きました。
しかし、自営業として在宅プログラマーをやるのであれば、自分が末端の下働きに徹するのではなく、もっと事業を楽しむべきだと思うのです。
安定して仕事をもらうことを再優先するのであれば、おとなしくサラリーマンをやるほうがいいでしょう。