やらない理由を挙げるだけなら簡単?
こんにちは、スタッフの高木です。ゴールデンウィークには珍しく技術的な話題を取り上げましたが、今回からは元の路線に戻りたいと思います。
さて、今回の話題は「やらない理由を挙げるだけなら簡単?」です。よく、嫌な仕事を頼まれたり、面倒な作業をしなければならない状況になったとき、やらない理由を探せば10や20はすぐに見つかるといわれます。
確かにその通りで、大して苦労しなくても簡単に口実は見つかることでしょう。
たとえば、土曜日に公園の掃除をしようということになったとします。けれども、面倒なのでやりたくない人は少なくないでしょう。そういうとき、もっともらしい理由を挙げるのです。
「仕事があるから」、「友達と出かける約束をしているから」、「家族サービスをしたいから」、「体調が悪いから」、「資格を取る勉強をするから」、などなどです。
しかし、本当の意味で適切な理由を挙げているかというとそんなことはありません。適切な理由というのは、やった場合とやらない場合それぞれの結果をきちんと分析した上で、やらない方がよい、あるいはやるべきではないという結論を論理的に導けるような理由です。
先ほどの公園の掃除でいえば、次のようなケースです。
その日は、町内会主催の小さなお祭りが公園である。その際、おそらく大量のゴミも発生することだろう。ならば、土曜日ではなく、お祭りの翌日、日曜日の朝に掃除をする方が合理的だ。土曜日も日曜日も掃除をすることも考えられるが、週末の2日とも使うのは参加者への負担も大きい。よって、土曜日の公園の掃除は行わない方がよい。代わりに日曜日の朝に掃除を行う。
この場合には、土曜日に公園の掃除を行わない方がよい理由を適切に示しています。しかも、代わりに日曜日の朝に掃除を行うという代案まで示しています。こういう前向きなことであれば、何の問題もないのです。
ところが、やりたくないから、何とかして回避しようとして出任せの口実を挙げるのは感心できません。やりたくないからやらないというのでは子供といっしょです。やらない理由を挙げるなら有意義な提案をしましょう。